サンプルシステムを作ってみましょう1
作成日: 2009年10月15日 |
作成者:ハイミン・エンタープライズ(株) |
千葉 博胤
佐藤 弘一 |
最終更新日: 2009年10月15日 |
サンプルシステムを作ってみましょう1
第4回までの記事で、ColdFusionのタグ、関数、コンポーネント、デバッグの方法を学びました。今回は、ここまで学んだ内容を中心に、簡単なサンプルシステムを構築してみます。
関数やタグについては、未解説のものも含まれますが、それは適宜解説を加えていきたいと思います。
サンプルシステムの題材は、プロジェクト管理システムとします。
今回の第5回掲載記事では、このプロジェクト管理システムの仕様を定義します。そして、第6回〜第8回の記事で実際にプログラムコードを提示して解説したいと思います。
■環境
webアプリケーションサーバー:ColdFusion8.0(Developer版)
データベース:MYSQL5.0.82
※データベースはMYSQL以外を使ってもかまいませんが、本連載ではMYSQLでの動作確認しかいたしません。
■機能1 - プロジェクト登録・修正機能
プロジェクトを管理するためには、まずはその前提となるプロジェクトを登録しなければなりません。
まずはこのプロジェクト登録機能を構築します。
登録する項目は以下9項目になります。
・顧客名
・プロジェクト名
・開始予定日付
・終了予定日付
・納品日
・検収日
・プロジェクト概要
・営業担当者
・プロジェクトの状況
プロジェクト登録の画面イメージ
※クリックすると別ウインドウで拡大画像が表示されます。
そして次に、登録したプロジェクトは修正できるようにする必要があります。修正する項目は全項目とします。
まず修正対象のプロジェクトを検索し、修正するプロジェクトを選択してから修正を行います。
検索のキーは以下の項目にします。
· 顧客名
· プロジェクト名
プロジェクト修正機能の処理の流れは以下のようになります。
プロジェクト修正
|
顧客名・プロジェクト名で検索を行います。 |
↓ |
|
プロジェクトの検索結果を一覧表示します。 |
↓ |
|
一覧で選択したプロジェクトの修正画面です。 |
プロジェクト検索結果の画面イメージ
※クリックすると別ウインドウで拡大画像が表示されます。
■機能2 - 工程登録
プロジェクトには、様々な工程があります。プロジェクトを工程単位に細分化し、進捗状況を把握します。工程を登録するには、まずは対象となるプロジェクトを検索します。プロジェクト修正機能と同様の検索機能をつけます。検索キーは以下になります。
・顧客名
・プロジェクト名
プロジェクト検索の画面イメージ
※クリックすると別ウインドウで拡大画像が表示されます。
検索結果が一覧表示されますので、対象のプロジェクトを一覧から選択し、工程一覧画面に遷移します。
プロジェクト一覧の画面イメージ
※クリックすると別ウインドウで拡大画像が表示されます。
工程一覧画面では、既に登録されている工程があれば一覧表示されます。ここでは工程の作成・修正・削除を行うことができます。登録する項目は以下のようにします。
· 工程の種類
· 機能名
· 開始予定日付
· 終了予定日付
· 実際の開始日付
· 実際の終了日付
· その工程の担当者
· 工程の進捗状況
· 備考
工程一覧の画面イメージ
※クリックすると別ウインドウで拡大画像が表示されます。
工程登録の画面イメージ
※クリックすると別ウインドウで拡大画像が表示されます。
機能2の処理の流れは以下のようになります。
|
↓
|
|
↓
|
|
↓(Createボタン)
|
↓(Eボタン)
|
↓(Dボタン)
|
|
|
|
■機能3 - マスタ管理
プロジェクト管理システムではいくつかマスタを使用しています。そのマスタの修正を行うための機能です。ページの都合上、顧客マスタ、工程マスタのみ作成します。
マスタ管理では、第1回連載記事で解説したグリッドを使用してみます。マスタデータをグリッドに表示し、グリッド上でデータを修正します。
マスタの画面イメージ
※クリックすると別ウインドウで拡大画像が表示されます。
■データベース
プロジェクト管理テーブルで使用するテーブルは以下のように定義します。
プロジェクトテーブル
論理名 |
Key |
プロジェクトコード |
P |
プロジェクト名 |
|
顧客名 |
F |
開始予定日 |
|
終了予定日 |
|
開始実績日 |
|
終了実績日 |
|
納品日 |
|
検収日 |
|
プロジェクト概要 |
|
担当営業コード |
F |
状況コード |
F |
|
顧客マスタ
社員マスタ
論理名 |
Key |
社員コード |
P |
氏名 |
|
部署コード |
F |
|
部署マスタ
|
工程テーブル
論理名 |
Key |
プロジェクトコード |
P |
工程コード |
P |
機能名 |
|
担当者コード |
F |
開始予定日 |
|
終了予定日 |
|
開始実績日 |
|
終了実績日 |
|
状況コード |
F |
備考 |
|
|
工程マスタ
|
状況マスタ
|
簡単なサンプルシステムとしてプロジェクト管理システムの仕様を定義しました。
足りない機能等も沢山あると思いますが、ColdFusionについて学んでもらうためのサンプルシステムですのでご容赦ください。
また、画面のデザイン面もたいした工夫をしていません。あくまでもシンプルに簡単にを第一に考えました。
次回は、この仕様に基づいたプログラムコードを解説したいと思います。