「ColdFusion入門」では、ColdFusionをこれから触っていこうとする人たちへ、セットアップから基本的なプログラミングの範囲についての連載のかたちで公開しています。
今日では、さまざまな種類のWebアプリケーションが提供され、ブラウザを使ってインターネットでショッピングをしたり、劇場や電車の座席を予約し たりしていますが、実はそういったサービスの裏で、ColdFusionのようなさまざまな種類のWebアプリケーションサーバーが動いています。Web アプリケーションサーバーの働きとしては、例えば、座席予約を管理しているデータベースから、お客が希望した日時の空き席情報を取得してくる場合や、お客 が入力した予約申し込みを登録する場合、ほかにも、予約の確認メールを送信するなど、普段インターネットでサービスを利用している中でさまざまな機会に遭 遇しています。それらのサービスを行うために必要な機能が各種Webサプリケーションサーバーに実装されており、お客側のニーズや規模・価格に応じて選択 を行っている状況となります。
それらWebアプリケーションサーバーの中の一つにColdFusionがあります。ColdFusionが他のWebアプリケーションサーバーと 違う点、特に、その中でも非常にユニークな点として、HTMLをベースとした言語(CFML)を持っていることがあげられます。ホームページの作成者が目 にする機会が多いHTMLを拡張した形で言語が作られている事から、HTMLを覚えた人がその次のステップアップとしてColdFusionを触っていき 易いという点は、他のWebアプリケーションサーバーには無い大きなアドバンテージとなっています。さらに、さまざまなサービスを提供する上で、どうして も複雑になりがちなビジネスロジックも、ColdFusionはタグや関数に機能を集約しているため、より少ないコード量でWebアプリケーションを構築 していけるのも特徴です。Webアプリケーションを構築していく上で、代表的な開発手法がいくつかありますが、その中でもColdFusionはアジャイ ル型Webアプリケーション開発を得意とし、国内外に多くの開発者を持つ製品であります。
「ColdFusion入門」では、ColdFusionの概要〜インストール前を「導入編」として解説を中心としております。インストールが完了し、プログラミングの準備が整った後は、サンプルプログラムやプログラミングをメインとした紹介にさせて頂きます。
下記はColdFusionの変遷について、図に表わしたものです。
ColdFusionの誕生は1995年。当時はインターネット黎明期。まだブラウザを利用したインターネットサービスなど殆ど無い時代に、データベースと連携して動的なWebページを作る製品として誕生しました。まだWebアプリケーションという言葉も定着していない時代です。PCにプリインストールされているOSにインターネット接続用の機能やブラウザが搭載され、1990年代後半にインターネットを利用したサービスが次々と誕生するなか、ColdFusionは新たな機能や新しいプラットフォームに対応して、成長を続けてきました。
最新(2014年7月現在)のバージョンであるColdFusion 11では、高品位なHTML⇒PDF変換をはじめ、モバイル開発の総合ソリューションの提供、HTML 5機能を利用したチャートやwebsocketによるプッシュ配信など、最先端のWebアプリケーション機能を提供されています。また、セキュリティ機能の強化やHotFixのインストール機能など、製品の安定性の向上も図られています。
ColdFusion メーカー製品ページ ⇒ http://www.adobe.com/jp/products/coldfusion-family.html
株式会社サムライズのColdFusionページ ⇒ http://www.samuraiz.co.jp/coldfusion/index.html
ColdFusion Wikipedia ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/ColdFusion